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シドニー

September 4, 2016

アメリカ合衆国外では最大の精神的拠点が、オーストラリアとアジア太平洋地域のための新しいサイエントロジー施設としてオープン。

精神的自由の灯台
自由の灯台 レーン・コブ国立公園に隣接した場所に立つ、約1万2500平方メートルのこの新しい教会は、精神的な自由の灯台となっている。

シドニーでは、9月上旬に巨大なサイエントロジー教会の上級オーガニゼーションがその落成を迎えた。この上級の精神的カウンセリングとトレーニングのサービスを行う施設がオープンするとともに、コミュニティーのリーダーや著名な高官からのサポートが押し寄せてきた。

この日は同時に新しいコンチネンタル・リエゾン・オフィスのオープンの日でもあった。オーストラリアとアジア太平洋地域に人道的奉仕活動とこの宗教の普及を図る新しい施設だ。

しかし、それ以上にこの教会の建設は、他にも新しく重要なことを示している。それはシドニーにこの新しい施設を迎えたスピーカーたちの友好的な態度から見られる。 その中には、オーストラリアで最も著名な人権活動家のひとり、グレースリン・スモールウッド教授、元オーストラリア法務次官のデビッド・ベネット博士が含まれる。後者は、この教会に対する宗教としての認識をめぐる裁判で、1983年に画期的な勝利を収めた際、教会側の弁護士を務めていた人物である。この勝利により、オーストラリアの法における宗教の定義が書き直され、同じ問題を抱える世界の他の国に対する先例となったのだ。 このイベントの3000人の聴衆の前で語った、他の高官もいる。 そのひとりが、キース・トンプソン氏である。彼はシドニーのノートルダム法律大学の副学部長で、オーストラリアにおける人権のための異宗教間協会の代表でもある。そしてもうひとりは、アミン・ハディー博士である。オーストラリア総理大臣の元宗教顧問を務めた人物だ。

ここで語られたことは、このオープニングに関することだけではない。この教会の活動に加え、信仰の自由がこの地における自由そのものを意味するようになったことが取り上げられた。

このオープニングでは、オーストラリアにおけるこの教会の歴史も語られている。それは今を遡ること数十年前、宗教的抑圧に対してもがいていた時期から始まった。この宗教をこの国から締め出すことをもくろむ、少数だが強力な反宗教派閥による偏見と反対に向き合い、この宗教の存続が危機にさらされていたのだ。 しかし、この宗教を締め出すことはできなかった。 最終的にこの教会は、オーストラリアの最高裁判所において勝利を収め、それによって世界各国で尊ばれる宗教の定義が確立された。それが自由の勝利の象徴となるこの新しい建物の基盤となった。

ハバード・ガイダンス・センター
向上の道 ハバード・ガイダンス・センターで自らの精神的道のりを進むサイエントロジスト(上) 勉強に行く途中の生徒(右下)
勉強に行く途中のサイエントロジスト

この上級施設は、この地域におけるこの宗教の精神と経営の中心となるため、近年、シドニー、メルボルン、東京、台湾の高雄でオープンしたその他のサイエントロジー教会との完璧なコンビネーションとなる。 これらの教会はそれぞれ、地球上で最も人口の多いこれらの地域においてサイエントロジー宗教が急速に成長する証拠となっている。

この新しい施設は、元々、国立超音波研究所だった建物を改装したもので、レーン・コブ国立公園に隣接した場所にある。光と律動のタペストリーが織り込まれた太古の自然そのままの環境には、セミの声が響き、この場所の景観を飾るアカシアやユーカリ、バンクシアの木が互いにシンフォニーを奏でている。

その森の中に忽然とそびえ立つこの新しい上級オーガニゼーションは、この地域のサイエントロジストが、教会のプログラムや社会改善活動について学んだり、参加する空間を提供してくれるのだ。 その数々の空間の中でもオーディトリアムは、教会員が使用するだけでなく、人道的活動などに参加する一般市民団体のためにも貸し出される。

新しいレーン・コブ・カフェには屋外バルコニーがあり、そこから広がるのがシドニーの中心にあるこの900エーカーの公園だ。大自然の静けさに一味添えるように、ユーカリの木々からワライカワセミのいたずらっぽい鳴き声が響く。

チャペル
厳粛な空間 新しいオーストラリアの教会のオーディトリアムでは、教会とコミュニティー両方の活動が行われる。

9月4日にサイエントロジー教会のリーダー、デビッド・ミスキャベッジ氏は、オープニングを象徴するリボンをカットし、そこで金色と緑色の紙吹雪が祝典参加者へと降り注いだ。それからイベントの参加者たちは、この教会の友人たちからその成長をこれからもサポートするという宣言を耳にした。この新しい教会の実現のために何年にもわたり逆境を乗り越えて捧げてきた、自由への確信と決意、そして献身が認められたのだ。

「さて、今日この日から無限に広がる展望に目をやるべき時がきました。」とミスキャベッジ氏曰く。 「それはこのようなビジョンです。人類が私たちの扉へと引き寄せられ、精神的自由へと至るという光景です。」

廊下

自分たちの信仰を保護し、この教会の人権と人道的使命をたゆみなく推し進めるサイエントロジストの決意は、人権活動家として国際的に知られているグレースリン・スモールウッド教授がこの祝典で演壇に立つ招待を受け入れたきっかけだった。

このグランド・オープニングの日の朝、この先住民のための人権活動家は、ABCの全国ラジオ番組に出演していた。近年におけるこの国での人種間暴力の問題についてコメントするためだ。そこで彼女は、この教会の寛容さと自由に対する態度は、この国の人種問題を終わらせる運動と並行していることについて述べた。

「数時間後に、シドニーのサイエントロジー施設のオープニングのために3000人の前でスピーチしてくるんですよ」と彼女は有線ラジオの1800万人のリスナーに向けて伝えた。 「私はサイエントロジストじゃないですけど、彼らがこのオーストラリア先住民の活動家に、この国の事実に関して話す機会を与えてくれるっていうのなら、もちろん引き受けますよ。」そのように彼女はこの教会をサポートすることができて喜んでいたのだ。

以前のインタビューでスモールウッド教授は、オーストラリア先住民のひとりとして、オーストラリアにこの教会とコンチネンタル本部を迎えることが、自分の本当の役目であると感じていたことを述べていた。 オーストラリアやこの近辺の地域の学校や医療関係のコミュニティーで何年にもわたって奉仕してきた彼女は、この教会が、自らの宗教認可の獲得に苦しみながらも成し遂げてきた人道支援活動や社会的倫理活動の重要性について実際に気付いており、その人道的目標がさらに広がっていることを称賛した。

彼女はこのグランド・オープニングのステージに上がり、その点についてこう取り上げている。

「この地の伝統的な守り主には、尊敬と精神性に関する力強い伝統があります。 狂気もなく、犯罪もなく、戦争もない、そこでは能力のあるものが栄え、正直な者が権利を有することができる世界という皆さんの目標から、皆さんがどのように私たちの伝統に敬意を表してくれているかが伺えます。 今日ここに皆さんをお迎えするとともに、精神的存在としての人類への尊敬と理解に関する皆さん独自の伝統を歓迎したいと思います。 そしてオーストラリアや広大な太平洋に浮かぶ多くの島々から、皆さまを歓迎いたします。」

シドニー教会の敷地
シドニー教会の敷地
シドニー教会の敷地
自然の美 この新しい教会(右上)はオーストラリアの豊かな自然に完璧に溶け込んでいる。